那須温泉 山楽

【伝統とおもてなし】那須と共に約100年、人々に愛され続ける老舗の名宿。伝統のおもてなしについて客室長の和田結衣さんにお話を伺いました。

歴史と共存

 大正12(1923)年からの歴史を紡ぐ温泉旅館。「開業まもなく皇太子殿下(後の昭和天皇)が昼食で立ち寄った際、御座所の間からの那須野が原の眺望を気に入られて那須御用邸が建設されるきっかけになったんですよ。」と和田さん。他にも与謝野晶子夫妻など各時代の著名人たちに愛されてきました。

良質な自家源泉

 自家源泉は那須御用邸と同じ泉質。毎分800リットル湧出する豊富な湯量で湧き出したままの成分を損なわない源泉掛け流し。神経痛・筋肉痛・関節痛・五十肩・冷え性など様々な効能があり、当時とほぼ変わらない泉質。和田さんは「効能を最大限に楽しんでもらえるよう全ての浴槽を毎日湯抜き、清掃、湯張りを行っています。露天風呂の頭上に広がる楓の木を眺めながら、美しい自然を存分に楽しんでほしいですね。」

自然に包まれる時間

 約3000坪の敷地には、京都の嵐山から移植された300本ものイロハモミジと数多くの木々や草花が植木職人の手によって丁寧に手入れされています。四季折々で風情ある景色が魅力で、冬は雪吊りなども見られます。夜のライトアップはとても幻想的。特に和田さんはじめスタッフおすすめの場所は本館4階の景色だそう。開業当時からほぼ変わらず、天気の良い日は遠くに茨城の八溝山系を望むことができる圧倒的な眺望となっています。客室から見える景色に心身ともに癒される感覚になります。

継承されるおもてなし

館内には毎日季節の花が生けられ、さりげなく飾られた絵画や陶器などの美術品はいずれも名品。それらの趣の深さに歴史を感じることができます。和田さんたちが着ている着物は季節ごとに柄が変わり「一日のうち、朝は明るい色、夜は落ち着いた色の着物に着替えるんですよ」 「老舗旅館だからこそ、初心の気持ちを忘れないことが大切だと思っています」と和田さん。長年受け継がれてきたスタッフ一人一人の想いで作り上げられた細やかな心配りが隅々まで行き届いた心地よい空間がここにあります。

与謝野晶子・鉄幹夫妻は昭和9年の正月に滞在。その時に冬を想う詩と春の藤を予感する二首を読んでいます。今も山楽の1階ラウンジには春に藤が綺麗に咲き、風に揺れる様をご覧になれます。

客室長和田結衣さん。
歴史を感じながらゆっくりと過ごしていただきたい

長年受け継いできた伝統を守りながらも時代に合わせて新しさを取り入れ、皆様に心地よい時間を過ごしていただけるようおもてなしをしていきたいです。

〒325-0301 栃木県那須郡那須町湯本206
ご予約 TEL 0287-76-3010
 https://sanraku.premierhotel-group.com/nasu/home.html

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